
脂質異常症の人が食べてはいけないもの一覧は?
脂質異常症の人が食べてはいけないもの一覧は?
健康診断で「脂質異常症」を指摘されたとき、「何を食べてはいけないんだろう?」と食事について悩んでしまう方は少なくありません。インターネットで調べると、「○○はダメ!」「これはNG!」といった情報がたくさん出てきて、かえって混乱してしまうこともあるでしょう。
しかし、実は「脂質異常症の人が絶対に食べてはいけないもの」というリストは、ほとんどありません。大切なのは、特定の食品を完全に排除することではなく、食生活全体のバランスと、摂取する量、そして選び方を工夫することです。
横浜市旭区希望ヶ丘の希望ヶ丘しまや内科では、脂質異常症でお悩みの皆様が、ストレスなく健康的な食生活を送れるよう、個別の状況に合わせた実践的なアドバイスを提供しています。今回は、脂質異常症の食事で本当に気をつけたいポイントと、賢い食品の選び方について解説します。
脂質異常症の食事管理において重要なのは、以下の3つの脂質を過剰に摂取しないことです。
これらを多く含む食品は「避けるべき」というより、「摂取量に気をつけ、頻度を減らすべき」と考えるのが現実的で、継続しやすいでしょう。
飽和脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロールを増やしやすい脂質です。以下の食品に多く含まれます。
トランス脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らすため、動脈硬化のリスクを高めることが指摘されています。日本では表示義務がないため分かりにくいですが、以下の食品に多く含まれる可能性があります。
かつては「コレステロール=悪」というイメージが強く、卵などのコレステロール含有量の多い食品は厳しく制限されることがありました。しかし、近年の研究では、食事から摂るコレステロールが血中コレステロール値に与える影響は、飽和脂肪酸ほど大きくないと考えられています。
もちろん、全く気にしなくて良いわけではありません。以下の食品を大量に、毎日食べ続けるのは控えた方が良いでしょう。
特にサバ、イワシ、サンマなどの青魚には、中性脂肪を減らし、動脈硬化を予防するDHAやEPAが豊富です。
食物繊維が豊富で、コレステロールの吸収を抑えたり、排出を促したりする効果があります。
豆腐、納豆、味噌など。植物性たんぱく質が豊富で、コレステロール低下に役立つイソフラボンなども含まれます。
玄米、全粒粉パン、オートミールなど。食物繊維が豊富です。
オリーブオイル、ごま油、菜種油など(摂りすぎはカロリーオーバーになるので注意)。
アボカド、ナッツ類(適量)、種実類。
特定の「食べてはいけないものリスト」にとらわれすぎると、食事がストレスになり、かえって継続が難しくなります。大切なのは、以下の点を意識した食生活全体の改善です。
栄養が偏らないよう、多様な食品を組み合わせましょう。
食べすぎは肥満につながり、脂質異常症を悪化させます。
高血圧を合併している場合も多いため、減塩も同時に意識しましょう。
揚げ物よりも、蒸す、焼く、煮るなど、油を使わない調理法を選びましょう。
満腹感を得やすくなり、食べすぎを防ぎます。
間食や夜遅い食事は控えましょう。
脂質異常症は、高血圧や糖尿病と並んで、動脈硬化を促進する三大リスク因子です。これらの病気は密接に関連しており、一つでも抱えていると、他の病気も発症しやすくなったり、悪化したりすることがあります。
特に、脂質異常症と高血圧は腎臓にも大きな負担をかけます。 腎臓の血管が動脈硬化で傷つくと、腎機能が低下し、さらに高血圧を悪化させるという悪循環に陥ることも。だからこそ、高血圧や腎臓病の専門知識を持つ「腎高血圧内科」での総合的な管理が非常に重要なのです。
横浜市旭区希望ヶ丘にある希望ヶ丘しまや内科は、総合内科専門医かつ腎臓専門医を持つ医師が在籍する生活習慣病の専門クリニックです。
「何を食べたらいいのか分からない…」
「食事を改善しようと思っても、なかなか続かない…」
そう感じている方は、どうぞお一人で悩まず、お気軽に当院にご相談ください。当院では、医師だけでなく、必要に応じて管理栄養士が連携し、患者さん一人ひとりのライフスタイルや好みに合わせた、無理なく続けられる食事のアドバイスを提供しています。
私たちは、単に「食べてはいけないもの」を伝えるだけでなく、日々の食事が楽しく、そして健康につながるよう、具体的な献立のヒントや調理の工夫なども含めて、きめ細やかにサポートさせていただきます。
脂質異常症は、自覚症状がないからこそ、早期に適切な管理を始めることが将来の健康を守る鍵となります。まずはお気軽にご来院ください。
当院では、ご予約なしでも受診いただけますが、スムーズなご案内のため、事前のご予約をおすすめしております。
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