
緊張しやすい人は高血圧ですか?
緊張しやすい人は高血圧ですか?
「プレゼンの前はいつもドキドキして、血圧が上がりそう…」「ストレスが多いと、やっぱり血圧って高くなるのかな?」
常で「緊張」を感じやすい方は、自分の血圧との関係が気になることもあるでしょう。一時的に血圧が上がるのはよく聞くけれど、それが原因で高血圧になってしまうのか?もしそうなら、どうすればいいのか?
横浜市旭区希望ヶ丘の希望ヶ丘しまや内科では、高血圧に関する様々な疑問にお答えし、患者さんの心と体の健康をサポートしています。今回は、緊張と高血圧の関係について詳しく解説していきます。
まず結論からお伝えすると、緊張やストレスを感じると、一時的に血圧は上がります。これは体の正常な反応であり、いわゆる「ストレス反応」と呼ばれるものです。
ストレスや緊張を感じると、私たちの体は「戦うか、逃げるか(Fight or Flight)」の準備をします。このとき、自律神経のうち交感神経が優位になり、心拍数が上がったり、血管が収縮したりすることで、筋肉に多くの血液を送ろうとします。その結果として血圧が一時的に上昇するのです。
しかし、この一時的な血圧上昇が、慢性的な「高血圧症」に直結するかというと、必ずしもそうとは限りません。緊張が解ければ、通常は血圧も元の数値に戻ります。
病院で血圧を測ると、普段の自宅での血圧よりも高くなる方がいらっしゃいます。これは、医療従事者(白衣)を前にして緊張してしまうために血圧が上がってしまう現象で、「白衣高血圧」と呼ばれています。
もし、病院での測定値が高くても、ご自宅でリラックスした状態で測った血圧が正常であれば、必ずしも高血圧症と診断されるわけではありません。希望ヶ丘しまや内科では、正確な診断のためにご自宅での血圧測定(家庭血圧)を推奨しています。
では、「緊張しやすい人は高血圧ではない」と断言できるのでしょうか?実は、そう単純な話ではありません。一時的な血圧上昇が直接高血圧に繋がらなくても、慢性的なストレスや緊張状態が続くと、高血圧のリスクを高める可能性があります。
その理由はいくつか考えられます。
長期にわたるストレスは、自律神経のバランスを崩します。常に交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮しやすくなり、血圧が高い状態が維持されやすくなることがあります。
ストレスを感じると、それを解消するために以下のような不健康な行動に走りやすくなることがあります。
これらの生活習慣の乱れは、高血圧だけでなく、脂質異常症や糖尿病といった他の生活習慣病のリスクも高めてしまいます。
常にストレスにさらされ、血圧が高い状態が繰り返されることは、血管の内壁に負担をかけ、動脈硬化を促進する可能性も指摘されています。動脈硬化が進むと、血管の弾力性が失われ、さらに血圧が上がりやすくなるという悪循環に陥ることがあります。
このように、緊張やストレス自体が直接高血圧の原因となるわけではありませんが、ストレスが引き起こす生活習慣の乱れや、長期的な体の反応が、結果的に高血圧の発症や悪化に繋がる可能性は十分に考えられます。
もし、緊張しやすい自覚があり、健康診断などで血圧が高いと指摘された場合は、一度腎臓専門医が在籍する希望ヶ丘しまや内科にご相談ください。当院は、高血圧や腎臓病の専門知識を持つ「腎高血圧内科」として、患者さんの血圧状態を総合的に評価し、最適な治療法をご提案します。
当院では、高血圧の診断のために以下のような検査を行います。
これらの検査結果と、普段の生活習慣、ストレスの状況などを総合的に判断し、高血圧症であるかどうか、そしてどのような治療が必要かを丁寧に説明します。
緊張やストレスをゼロにすることは難しいですが、それらと上手に付き合い、血圧への影響を最小限に抑えることは可能です。
緊張しやすいと感じる方もそうでない方も、定期的に健康診断を受け、自分の血圧や体の状態を把握することが重要です。特に血圧が高めと指摘された場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。
横浜市旭区希望ヶ丘にある希望ヶ丘しまや内科は、高血圧をはじめとする生活習慣病の専門クリニックです。
私たちは、単に薬を処方するだけでなく、患者さんの生活背景や心の状態にも寄り添い、総合的な視点から健康をサポートすることを目指しています。
「緊張しやすい性格だから、血圧が心配…」
「ストレスで血圧が上がっている気がする…」
このように感じている方は、どうぞお一人で悩まず、お気軽に当院にご相談ください。
当院では、ご予約なしでも受診いただけますが、スムーズなご案内のため、事前のご予約をおすすめしております。
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