高血圧とは
高血圧とは
最近、立ちくらみや頭痛、息切れ、脈拍が早くなることはありませんか?
もしかしたらそれは高血圧が原因かもしれません。高血圧は放っておくと動脈硬化を引き起こし腎臓病や脳梗塞、心筋梗塞など多くの重篤な疾患の原因となる病気ですが、自覚症状が乏しいことや気付きにくいために“サイレントキラー”とも言われています。自覚症状が乏しい高血圧症状を早期に見つけるのは難しいですが、定期的な健康診断や検診で見つけることが可能です。まずは血圧について正しい知識を持って正しい対処ができるようにしましょう。
血圧とは、血液が血管を通って流れるときに、その血管の壁にかかる力のことをいいます。血液は栄養や酸素を体中に運搬するもので、身体が栄養や酸素を欲していれば、早く届けるために血圧を高めて血流の速度を上げる必要があります。
例えば、運動をすれば筋肉が栄養を欲するので、血圧と脈拍が早くなります。一方で、睡眠中は身体のエネルギーは運動時よりも必要でないので、自然と血圧や脈拍は遅くなります。また心臓が収縮して血液を全身に送り出す際の血圧(上の血圧)を収縮期血圧、心臓が拡張して血液を取り込む際の血圧(下の血圧)を拡張期血圧と呼びます。
高血圧の診断は血圧測定により行い、上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の2つの値で表されます。正常な血圧は、上の血圧が120mmHg未満、下の血圧が80mmHg未満とされています。高血圧は、上の血圧が130mmHg以上、下の血圧が85mmHg以上、またはそのいずれか一方でも高値が持続する場合に高血圧と診断されます。
座ってから1~2分じっとして1回または2回測定した平均を採用します。使用する測定機器は病院の専用のものでなくても一般に売られているものでも構いません。ご自宅で測るよりもクリニックで測った血圧の方が高く出る方が多いです。普段の血圧を測定することは大変重要なため、週に何回かでも測定しましょう。
高血圧の原因は様々です。食事で塩分を取りすぎなことや、運動不足、肥満、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣はその要因の一つです。基礎疾患がなく、これらが原因の高血圧のことを「本態性高血圧」と呼びます。
一方で睡眠時無呼吸症候群や甲状腺疾患、腎臓疾患、副腎疾患などが原因で高血圧となる場合もあり、そのような高血圧のことを「二次性高血圧」と呼びます。
特に高血圧と腎臓疾患は密接にかかわりがあり高血圧であれば腎臓に負担をかけ、腎臓に負担がかかれば高血圧が更に助長します。高血圧や腎臓疾患を抱えているかたは両方の治療・コントロールが必要になります。
高血圧は、自覚症状が乏しい病気ですが、以下のような症状が現れることもあります。
しかしこれらは高血圧でなくとも現れる症状であるため、気付きにくいことが特徴です。健康診断や検診で“血圧が高め”と指摘されたことがある方は一度旭区の『希望ヶ丘しまや内科』までご受診ください。
高血圧の診断には、血圧測定が基本です。血圧測定は、医療機関だけでなく、薬局やドラッグストアなどでも行うことができます。希望ヶ丘しまや内科では、血圧測定に加え、以下のような検査も行っています。
高血圧の場合腎臓も悪くなっている可能性や腎臓が原因で高血圧になっている可能性が高いです。そのため腎臓の機能を調べる必要があります。
高血圧による腎機能障害の有無、コレステロールや中性脂肪などの脂質、血糖値、尿酸値など合併症の有無をみます。投薬する場合は薬の選択の参考になります。
高血圧の状態が続くと心臓に負担がかかってしまいます。そのため心臓の状態を確かめるために心電図検査を行います。
高血圧による心臓の拡大や肺への負担、心不全の有無などを確認するために検査します。
高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせた治療法を基本としています。例えば生活習慣の改善には、以下のようなものがあります。
しかし生活習慣の改善だけでは血圧が十分にコントロールできないことが多いので、その際は薬物療法を行います。希望ヶ丘しまや内科では、患者様の状態に合わせて、適切な薬剤を選択し、服用量や服用方法などを丁寧に説明します。他院で処方されているお薬がある際は診察の際に仰ってください。
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