高尿酸血症
高尿酸血症
以下の症状や状態に心当たりはありませんか?
上記に当てはまる項目が多い方は、高尿酸血症のリスクが高まります。気になる症状がある方は、希望ヶ丘駅すぐの『希望ヶ丘しまや内科』までご来院ください。
高尿酸血症とは、体内で作られる老廃物「尿酸」が、うまく排出されずに血液中に溜まりすぎた状態のことです。尿酸は、細胞の核(DNA)に含まれるプリン体という物質が肝臓で分解されることで作られます。
プリン体は、エネルギー伝達など重要な役割を担っていますが、過剰に摂取すると尿酸値が上昇し、高尿酸血症を引き起こす可能性があります。プリン体はDNAや核酸を多く含む食品に含まれており、レバーや赤身の肉、魚卵、ビールなどには1gあたりのプリン体の量が多く含まれています。
高尿酸血症は、一般的に男性に多く見られる病気ですが、女性も閉経後に女性ホルモンが減少すると尿酸値が上がりやすくなるため注意が必要です。高尿酸血症を放置すると、痛風や腎臓病などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。
高尿酸血症の主な原因は、以下の2つです。
レバー、魚卵、肉類、ビールなどプリン体を多く含む食品の摂り過ぎは、尿酸値を上昇させ、高尿酸血症を誘発させます。
腎臓の機能が低下により尿酸がうまく排出されないことで、尿酸が体内に蓄積され、高尿酸血症を誘発させます。
尿酸値は、健康な状態を保つために適切なコントロールが必要です。
高尿酸血症を放置すると、以下のような病気を引き起こす可能性があります。
高尿酸血症によって体内で結晶化した尿酸が足首の関節などに溜まることで痛風を引き起こします。痛風は、「風が当たっただけで痛い」と表現されるほどの激痛が発作的に起こる関節炎です。主に足の親指の付け根や足首に痛みを生じ安やすく、重度の場合ひざ、耳などにもみられます。発作24時間後が痛みのピークで、3〜7日ほど経過すると自然に痛みは引きますが、高尿酸血症を治療しない限り、体内の尿酸結晶はそのまま存在し続けるので、再発する可能性があります。
高尿酸血症が長期間続き、血液中の尿酸値が異常に高くなると、腎臓がそれを処理できなくなり、尿酸結晶が腎臓内に溜まることがあります。これが続くと腎機能が低下し、慢性腎臓病になり、さらには腎不全に至ることもあります。
尿は、尿管という細い管を通って膀胱に溜まり、尿道から体外に排泄されます。この尿の通り道を尿路といいます。この尿路で、カルシウムやシュウ酸などが結晶化し、石のように固い塊ができる病気です。
結石のできる位置によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石などと呼ばれています。高尿酸血症によって尿酸値が異常に高くなると、尿中の尿酸が飽和状態になり、結晶化して尿酸結石が形成されます。尿路結石は「3大激痛の1つ」と言われるほど、非常に強い痛みを伴います。
また、腎臓の機能低下により尿酸の排出が少なくなることで高尿酸血症を発症してしまった場合は、慢性腎臓病や高血圧などの疾患を合併する可能性があります。慢性腎臓病や高血圧は放っておくと動脈硬化を引き起こし、透析治療が必要になったり、脳梗塞、心筋梗塞など重篤な疾患を引き起こす可能性があります。たかが高尿酸血症、たかが痛風と思わずに一度、希望ヶ丘駅すぐ近くの『希望ヶ丘しまや内科』までご来院ください。
高尿酸血症の治療法には、主に以下の3つがあります。
尿酸の生成を抑えたり、排泄を促したりする薬を使用します。お薬は決して自己判断で中止せず、医師の判断のもとで服用してください。
ウォーキングやサイクリングなどの軽い有酸素運動を継続して行うことが効果的です。しかし、過度なトレーニングや激しい運動などの無酸素運動を行うと、逆にエネルギーの余剰分である尿酸が増え、尿酸値が上昇しやすくなります。汗をかいて、体内の水分が減ると尿酸値が上昇するため、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。
プリン体を多く含む食品を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。高尿酸血症の方は、プリン体の摂取量について1日400mgを超えないことが目標とされています。プリン体の摂り過ぎに注意して、バランスの良い食生活を送りましょう。
食品100gあたりのプリン体含有量 | 食品 |
極めて多い(300mg~) | 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、カツオブシ、ニボシ、 干し椎茸 |
多い(200~300mg) | 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、サンマ干物 |
少ない(50~100mg) | ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚パラ、牛肩口ース、牛肩パラ、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、ツミレ、ほうれんそう、カリフラワー |
極めて少ない(~50mg) |
コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼ちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ウイ ンナソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、じゃがいも、さつま いも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、ひじ き、わかめ、こんぶ |
高尿酸血症を予防するためには、以下の点に注意しましょう。
高尿酸血症は放置してしまうと、激しい痛みを発症する痛風を発症するだけでなく、自覚症状がないうちに腎臓疾患を引き起こすことがあります。進行すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも上がるとされています。少しでも気になる症状がある方は、希望ヶ丘駅すぐの『希望ヶ丘しまや内科』にお気軽にご相談ください。
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